受験数学は特に1つ上のレベルの参考書を最終的に仕上げるべき理由
私は京都大学に12点差で落ち、病気や金銭面の関係で浪人を許してもらえず、偏差値57.5~60程度(河合塾調べ)の地方国公立(理系)に通っています。
そこで自分は志望校に落ちた人からの視点で伝えられることを考えてみました。
結論は、タイトルにもあるように、
志望校に受かりたいならレベルが1つ上の参考書を最終的には仕上げるべきです。
「え?志望校のレベルに合った参考書をやればいいんじゃないの?」
と思う人は是非この記事を見ていってください!
考え方が変わります。
過去の記事では、現役生は「伸びしろ」はあるが背「伸びしろ」とは言ってない
と説明してありますが(変なギャグですみません笑)
勿論これは正しいです。
しかし、最終的な目標として一つ上のレベルの参考書を仕上げるべきだと思う理由をご紹介します。
1.志望校に受かりたいなら1つ上のレベルの参考書(特に数学)を最終的にやるべき理由
1)志望校より1つ、2つ下のレベルの大学にいってしまう人が多くいるという実態
東大を狙って早慶、早慶を狙って結局MARCH、MARCHを狙って日東駒専…
勿論ちゃんと第一志望に受かる人も多くいますが、このようなパターンの人も多いと思います。
これがなぜ起きるのでしょうか?
答えは参考書で得られた知識を完璧に利用することができる人はほとんどいないからです。
これはあくまで例えの話になるのですが、
早慶レベルの参考書で得た知識を利用して解くことのできた問題がMARCHレベルの問題だった、というような感じです。
最低限やるべき参考書を解いても、二次試験の問題と参考書で得た知識をつなげることができないと
最低限のレベルの参考書で第一志望を突破することはできないのです。
たまに
「青チャートだけで偏差値70いけます」
とかいう人がいますが、
それはその人が青チャートで得た知識を最大限利用できた結果なのです。
しかし、最大限利用できるかというのは、残念ながら才能も関係してきます。
その才能の壁を突破するためにも、一つ上のレベルの参考書をやるべきだということです。
結果的には自分も1つ上のレベルの参考書をやって後期試験に合格した、ということになりますからね。
2)試験本番では、運要素がある
その日のコンディションが悪かったり、問題の相性が悪かったら合格率5割でも普通に落ちますし(自分)、E判定だとしたら言うまでもありません。(勿論、逆もあります)
「今日の数学の問題、苦手分野だったから落ちたわー」
では済まされません。
でも受験には運要素が必ずついてきます。
運要素を減らすためには、少し上のレベルの参考書までやっておいた方がいいのです。
3)どれが難問かの見極めができるようになる
自分は後期試験の数学で解けない、というか、ここまで完答する人はいないだろう、
という問題がすぐに分かりました。
何故なら、一つ上のレベルの問題を多くやってきたからです。
難問をやってきので、後期試験では
・どの問題を捨てるべきか
・どの問題で差がつくのか
・どの問題は確実に解かなければならないのか
これらが分かるようになりました。
過去問演習でもこの感覚は身につくとは思いますが、
1つ上のレベルの参考書をやることによって、見分けの精度が上がります。
2.一つ上のレベルの参考書に手を出すときの注意点
1)それまでのレベルの参考書は仕上げる
これは勿論当たり前ですが、それまでのレベルの参考書は確実に仕上げた状態で取り組んでください。
難問にこだわり、基礎・基本をおろそかにする人は落ちます。
難しい参考書をやっている時も、基礎に立ち返ることは重要です。
仕上がった状態の一つの指標は、
人に自分の言葉でちゃんと説明できるかどうかです。
これは別記事でもしつこく紹介していますが、とても効率の良い勉強法なので、
是非試してみてください。
2)科目間のバランスを忘れずに
上のレベルの参考書をやるということは、一歩間違えると余分な勉強となってしまいます。
限度を間違えると、他の教科がおろそかになってしまい、結果的に不合格になりかねないので、科目間のバランスには気を付けましょう。
好きな教科に偏らないように注意してください!
最後に
もう一度いいますが、基礎ができていないのに難しいのに手をを出すのは論外です。
特に時間の制約が大きい現役生は時間管理がとても重要なので、計画的な勉強を心がけていきましょう!
不合格者だからこそ伝えたいことをこれからも発信していくので応援よろしくお願いします!