【現役病】現役生なのに今本気で勉強していないやる気不足の人へ
勉強のやる気がいまいち出ねぇ
という今本気で勉強をしていない人に喝を送ります。
とはいうものの、よくある精神論を言いたいわけではありません。
私は京大に12点差で落ちたからこそ、今全力で勉強していない人に言いたいことがあります。
それは、「現役病にかかっていませんか?」ということです。
現役病とは、一言で言うと、過度な楽観主義者(無意識も含む)のことを指します。
この記事は、
- 現役生が陥る思考の罠「現役病」について
- その罠から逃れ、今日からやる気を出す精神論ではない科学的な方法
この2点について京大・東大合わせて20人以上が受かっている進学校に通っていた私と、その同級生(現在浪人している人も含む)の経験を基に解説しています。
この記事を見つけた現役生のあなたはとてもラッキーです。何故なら、現役生は現役病というものが存在することを知っただけでも現役病の症状が軽くなるからです。
是非続きを読んで、現役病をなるべく回避してください。
1.現役生で今全力で勉強していない人の心理【結論:現役病】
1)現役病とは
現役病とは、
- 現役生が受験を甘く見ていることによって勉強の手を抜いてしまう。
- 成績が上がらなくても「現役生は伸びる」という甘い言葉を信じて楽天的になり過ぎる
- 心のどこかで「何とかなるっしょ」と思っている
- 未来の自分は本気で勉強できると思ってしまう
これらの症状が現役生によく起こるので現役病と勝手に名付けました。
現役病にかかると、勉強法の改善や最大限の努力をしなくなくなるため、よくあるパターンとして
という結果が待っています。
そして今、勉強の手を抜いてしまっている人は現役病の可能性があります。
何故なら、現役生に余裕のある時間なんて存在しないからです。
難関大志望者が参考書ルートの中で1番レベルの高い参考書(やさしい理系数学など)を終わらせたい!と思っている人は多いと思いますが、
それらの参考書を知識として使いこなせるまでやり抜くことのできた現役生は学校内ではほとんどいませんでした。(私もやりきれなかった1人)
特に、計画は秋から冬にかけて
- 模試パラダイス(難関大志望者は特に)
- 模試の復習に追われる
- 模試でメンタルやられる
- 共通テスト対策
- 予備校、学校の○○大対策の授業の復習
などがあり、計画通りに勉強をすることが難しくなるかもしれません。
なのに心のどこかでまだ時間があると思って全力で勉強できていない人は現役病である可能性が高いです。
2)現役病にかかる人の特徴は?
- 進学校に通っている人
- プライドが高い人
- ネットの情報を正しく理解していない人
これらに1つでも当てはまる人は現役病にかかっている可能性があります。
※ネットの情報を正しく理解していない人」というのは、E判定でも逆転できる!という情報を鵜呑みにしてしまう人のことを指します。
3)学年1桁をキープしていた人も京大に落ちた
私の学校は東大・京大に毎年20人、旧帝大を合わせたら100人近く合格する高校だったのですが、
学校内で1桁をキープしていて、周りからも絶対受かると思っていた人も現役病によって京大に落ちたのです。
彼は天才型であったので受験を舐めていました。
受験は最後まで分かりません。A判定を取り続けた人間さえも落ちてしまうのです。
なので、今の模試の判定が良い人も油断しないでください。
志望校に落ちるまで現役病は治らない!?現役病にかかることは悪いことではない
現役病の厄介なところは「落ちるまで治らない」可能性が高いということです。
大学入試を1度も経験していない現役生は大学入試のリアルをあまり理解できないからです。
- ネットの情報のほとんどは合格した人の体験談なので、実際は多くの人が落ちているという実感が湧きにくい
- 毎年多くの人が僅差で大学に落ちていて、落ちた人にしか本当の意味で理解できない
私はその現実を実際に体験してようやく理解することができました。
なので、現役病にかかることはもはや「仕方のないこと」であり、「悪いこと」ではありません。
現役病にかかりながらもそのまま合格してしまう天才もいますし、対策をすることによって症状を抑えることは可能です。
ここからは、現役病に立ち向かうための方法をご紹介したいと思います。
2.現役病に立ち向かうためには?
1)現役病というものがある。ということを知っただけでも違う。
現役病という病が存在する。ということを知っただけでも全然違います。
何故なら、「自分は頑張ればきっと受かるだろう」という
自分は優れていると思ってしまうバイアスに気付いただけでも、そのバイアスにかかりにくくなるからです。
ちなみに、バイアスとは、
- 人間の脳に備わった思い込みや先入観のこと
です。
現代病に立ち向かうために、
- 現代病っていうのがあるって誰かが言ってたなぁ。今私は受験に対して楽観的になりすぎていないか?
ということを何度も思い出すことによって現代病の症状を最小限に抑えることができます。
2)最悪の結果を想像する
最悪の結果を想像することによって思考の偏りが少なくなります。
そして、ニュートラルな状態になった上で長期、中期、短期の計画を立て、想像してみましょう。
恐らく入試までにあまり時間が無いことを以前よりは実感できたのではないでしょうか。
そして、今この時間を大切にしようという思考が生まれてくるのです。
しかし、先ほど説明したように、大学入試で落ちたときの感情というものを体験したことのない現役生は最悪の結果を想像することが難しく、そのため現役病は厄介なのです。
3)考える、思い出す
- 何が原因で模試の成績が悪かったのか(計算ミス、理解不足etc...)
- 何が勉強の妨げになっているのか
- 何の勉強を今すべきか
- 勉強の効率を上げるためには?
これらを日々考えることができる人が合格できる人だと思います。
思考停止は死んでいる人と同じです。言い過ぎではありません。
- 思考停止でダラダラ講義を受ける
- 思考停止で問題を見て、分からなかったらすぐ答えを見る
- 自力で思い出そうとせずにパラパラと教科書を見る
このような人は落ちます。
とにかく自分の頭で考えて、自分で思い出そうとする勉強をして下さい。
4)環境を変える
教室の雰囲気がまだ受験モードでないならば一人で静かに勉強できる場所を探しましょう。その方が周りに流されずに済みます。
ベストは周りの人が集中している環境に身を置くことが1番なのですが、コロナの関係も含め難しい場合もあると思うので、せめて集中できる環境を作りましょう。
集中するための環境づくりのポイントは、この2つです。
- 勉強をする場所では勉強以外のことを絶対に行わない
- 集中力が切れたら他の場所で勉強をする
3.残りの時間をいかに過ごすか
1)基礎を理解したら、使える知識をとにかく増やす
基礎を理解したら、問題演習で使える知識をとにかく増やしましょう。
大切なのは、テスト本番の緊張感でも使える知識にするということです。
- 解法暗記をしたけど成績が伸びない人は、使える知識になっていないという場合が多い。
- 使える知識になるまで何度も復習をして、自分の力で導出できるようにする。
そのためには、すぐに復習をしないことが重要です。
何故なら、短期記憶で正解してしまい、その問題を理解して自分の力で正解できたとは限らないからです。
なので、1度やった問題は最低でも2日開けましょう。
受験勉強は何度も復習が命!タイミングや方法も紹介します - 家にいたいblog
2)難問を考える時間も大切にする
難問を粘り強く考える時間を大切にしてほしい理由は
- 実際の試験本番では、見たことのない問題を考えて答える必要がある
- 粘り強く考えることによって答えを見たときに記憶に残りやすくなる
からです。
近年では思考力を試す問題が増加傾向にある(難関大に限らず)ので、
- 基本問題を100%正解する力
- 思考力を試す問題で1点でも多く部分点をもらう力
この2つの力が必要だと思います。
粘り強く考える時間は取り組める問題数が少なくなるため、少し勿体ないと思うかもしれませんが、最終的には考えてこなかった人の方が苦しむことになりますので、
共通テスト対策が本格化する前に考える時間を取って欲しいと思います。
まとめ
- 現役病は過度な楽観主義に無意識でなってしまうことであるが、大学に落ちるまで完全には解消されない
- それでも、客観的に見ることで症状をかなり抑えられる
- とにかく思考停止で勉強しない
- 今すべきことを中立的な視点から考え、全力で頑張る
思考の癖というものは長い期間かけないと修正されないものですが、勉強と同じでコツコツと修正する努力をすることが大切です。
私は最後まで読んでくれたあなたの合格を祈っています。頑張って下さい。
他の記事も時間があれば是非読んでいってください。