元拒食症が考えた、ダイエットで拒食症になってしまう人の4つの特徴
過度なダイエットは危険
の本当の意味が分かっている人はあまり多くないと思います。
身体的な健康を損ねてしまうのも勿論良くないですが、それよりも厄介なものは精神的な病(主に拒食症)です。
私は拒食症になった経験があり、高校生活を半分以上無駄にしました。
筆者の詳しいプロフィール(摂食障害×京大受験) - 家にいたいblog
拒食症とは、
- 太ることに対する極端な恐怖
- 異常なまでの低体重
- 食に異常なこだわりを見せる
などの症状が出てしまう精神的な病気です。
この記事では、
- ダイエットで拒食症になってしまう人の4つの特徴
- 拒食症かも?と思ったときにまず何をすればよいか
この2点について解説していきたいと思います。
4つの特徴に当てはまる人は、ダイエットは注意して行いましょう。本当に注意してください。お願いします。
1.ダイエットで拒食症になってしまう人の4つの特徴
1)完璧主義
完璧主義である人は、何でも完璧でないといけないと思い、それが体型にも影響してきます。
そのような人は、モデルのような体型が完璧な体型だと思っている場合が多いです。
完璧でないと自分を過剰に攻めてしまい、さらにメンタルの状態が悪化します。
そして、体重が何キロになったら完璧であるのかが分からなくなり、どんどん痩せることに執着していくのです。
2)極端に自分に自信がない
極端に自信のない人が自信をつけるために、「体型を変える」という方法はとても効果的です。
しかし、一歩間違えばこれはとても危険です。
極端に自信のない人が、ダイエットによって周りの人(親も含まれます)に「凄い」と言われると、ダイエットで痩せている自分を心の拠り所にしてしまうのです。
私は中学校になって運動部に入り痩せたときに、親から毎日のように「痩せて凄いわー。いいなぁ。」と言われるようになったのも一つの原因でないかと思っています。
3)他者への警戒心が強い
他者への警戒心が強い人、つまり、周りの人の目をとても気にする人は注意が必要です。
太っていると思われていたらどうしよう…ということを意識し始めると、いくら痩せても
- 自分はまだ太っているのではないか
- これで少し太ったら周りから「あいつ前より太ってね?」と思われるのではないか
と思うようになり、どんどん痩せることに執着していくのです。
4)SNSをよく利用する
SNSをよく利用する人も注意が必要です。
その理由は以下の2点です。
- SNSは匿名で悪口を書ける
- 体型は写真の撮り方で大きく変わる
2点目について補足すると、
写真の角度や光、加工、体の力の入れ方、摂る時間によって全く別人であるかのように見せることができます。
(これを上手く利用しているのがライザップのCMです。)
なので、実際は想像よりも痩せているわけではないのに、加工された写真を真に受けてしまって、
- 自分はなんて太いんだろう…
という感情が湧き、過度なダイエットに走ってしまうのです。
4つの特徴に当てはまる人がみんな拒食症になる訳ではない
これらの特徴はあくまで拒食症になりやすい人の特徴なのであって、拒食症の人全員が当てはまる訳ではなく、当てはまっていても拒食症にならない人だっています。
では、次に拒食症になってしまう人となってしまわない人の何が違うのかを自分なりに考えてみました。
2.同じような特徴を持っていても拒食症にかかる人とかからない人がいるのは何故か
1)ストレスへの対処法が違うから
人間はストレスを受けたとき、様々な反応を取ります。
そして、良い物から悪い物まで様々なストレス解消法が存在します。
摂食障害になってしまう人はストレスに対する反応がたまたま「食」や「体型」であったためになってしまうのだと思います。
そして、痩せて他の人から認められる、自己満足をすることが一種の依存症となり、さらに症状が悪化したり、やめられなくなってしまうのです。
2)今までの対人関係が大きく関わっているから
拒食症になってしまう人とならない人の違いの1つとして、今まで経験してきた対人関係が大きく関わっている場合があると思います。
- 他者から「体型」に関してネガティブな評価を受けたことがある
- 体型に関してネガティブな評価を受けてきた人をずっと見てきた
- 過去に嫌なことをされた人間がたまたま太っている人であったなど←意外と見落としがち
このような経験(トラウマ)によって、
- 拒食症の人は太ることをネガティブに評価されてしまうのではないかという恐れを過度に持っている
- 状況が変わったとしても対人関係のひな形として当てはめてしまう
ことが原因なのではないかと思っています。
一言で言うと、「体型に関するトラウマ体験を引きずっているか」ということが問題であるということです。
3)負のスパイラルにハマるか、ハマらないか
拒食症の人にならずに済む人は、恐らく負のスパイラルにハマる前に考えを改められた人だと思います。
拒食症の負のスパイラルとは、実際はもっと複雑ですが
- 痩せる
- 自信を持つ、うれしいと感じる
- 低体重になると空腹を感じにくくなる、認知に歪みが出てくる(痩せすぎなのにまだ太っていると思うなど)
- さらに食べる量が減っていって1.に戻る
といった感じです。
つまり、拒食症はある点から一気に進行していく病気だと思います。
(実際、私もたった2か月で一気に悪くなりました。)
3.拒食症が酷くなる前にまず何をすべきか、してあげるべきか
1)拒食症になっているかもしれないと思ったらすぐに病院へ行く
精神疾患は早期治療がとても重要です。癌などの病気と同じ様に、早ければ早いほど治る確率は高く、すぐに治ります。
なので、自分が怪しいと感じたら、1度心療内科を受診してみて下さい。
また、
- 1回では自分に合った先生に出会わない可能性は大きい
というのも、心療内科あるあるだと思うので、自分に合う先生を見つける前にひどくならないためにも、早めに病院を受診してください。
この行動を取るか取らないかによってかなり未来は変わります。(経験済み)
2)とりあえず、休む、相談する
いきなり心療内科はハードルが高いと思う人もいるでしょう。
そういう人は、一度休んでメンタルを回復させてください。そして、誰か頼れる人に相談してください。
しかし、相談する相手にはとても注意が必要です。
何故なら、摂食障害の辛さを理解してくれる人はまだまだ多くはいないからです。
相談する人によってはさらに酷くなってしまう可能性もあるので、相談する人には気を付けましょう。
何でも肯定してくれるような人に相談するのがいいかもしれません。
まとめ
拒食症になりやすい人の特徴は
- 完璧主義
- 周りの目を気にしやすい
- 極端に自分に自信がない
- SNSの見すぎ
そして、過去の対人関係に関するトラウマと複雑に絡み合って拒食症になってしまう
精神疾患に関しては、やはり病院に行くことが重要だと思います。
特にネットはたとえ病院のサイトであっても本人にとっては役に立たないものばかりなので…